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門司港地ビール工房では原料と製法にこだわり、それぞれがきちんと個性を持ったビールになる様、製造しています。

まず原料ですが、麦芽(モルト)はドイツのミュニック・ワイヤマン社から9種類と、ホップはドイツ、チェコ産のものとアメリカ産のものを9種類、そして酵母はドイツのヴァインシュテファンから3種類を使用しています。ホップと酵母については、より良い状態のビールを造るために、品質の面から 空輸します。

次に製法ですが、それぞれのビールに合った醸造法、ペールエール、ピルスナーには、インフュージョン法、ヴァイツェンには、デコクション法を使って製造しています。
 

 
麦芽(モルト)MALT

一般的にビールに使われる麦芽とは、大麦の麦芽のことです。
その名の通り麦を発芽させた後、その成長を止めて、根だけ取り除いたもののことです。

麦を発芽させると、麦に含まれるデンプンを糖に分解する酵素が生成されます。それを乾燥させて、成長を止めビール造りに必要なデンプンと酵素を麦の中に閉じこめてしまうのです。

そして、不要な成分を多く含む根を取り除くと、麦芽(モルト)が出来上がります。私たちが使用している9種類の麦芽には、ヴァイツェンにはかかすことのできない小麦麦芽も含まれています。これらの中から、それぞれに合った麦芽を、3〜6種類選んでビールを造っています。



ホップ HOP
ホップのビールに対する、役割は特有の香りと苦みをつけることと、抗菌性を持たせて防腐効果を高めることです。

ホップの歴史は意外と浅く、ビールが紀元前3500年頃のメソポタミア文明最古のシュメール人たちから始まったのに対し、ホップの使用は11世紀のドイツから始まりました。それ以前は、ナツメグ、ローズマリー、ジンジャー、シナモンなどのハーブを使用していました。
それが、ホップに取って代わったのは、その強い防腐効果と独特の香りと味のためでした。

私たちは、そのホップをドイツやチェコ、そしてアメリカなどの品質の高い9種類を空輸して、その中からそれぞれのビールに合った物を少ないもので3種類、多いもので4種類使用して、香りと苦みにこだわりました。



酵母 YEAST
酵母は、おおまかに上面発酵(エールタイプ)酵母と、下面発酵酵母の(ラガータイプ)の2種類に区別することが出来ます。

エールタイプ酵母は15〜20℃の常温で盛んに活動し、3〜4日でだいたい発酵がおさまり、その後1〜2週間熟成させるとエールタイプのビールが完成します。

一方、ラガータイプ酵母は、5〜10℃の低温で盛んに発酵します。これは5〜7日ほどの発酵の後、3週間から3ケ月熟成させるとラガータイプのビールが完成します。

エールタイプ酵母を使う上面発酵は、常温で発酵することから分かるように、古代からの伝統的な醸造法です。それに対し、ラガータイプ酵母を使う下面発酵は、15世紀にドイツのバイエルン地方で開発されたと言われています。低温の場所で発酵させるとビールがすっきりした味わいに仕上がったことから、この製 法が広まったのです

しかし、当時は冷却設備などがなかったので暑い季節には、造れないビールでしたが、科学技術の進歩により、季節を問わず年中飲むことが出来るビールとなりました。

 
ヴァイツェン -WEIZEN-
ドイツの代表的なビールの一つで、タンパク質から来る深いこくと苦みの少ないフルーティな香りと味が特徴の非常に飲みやすいビールです。

このヴァイツェン特有のバナナのようなフルーティな香りはヴァイツェン酵母によるもので、このビールの濁りはその酵母です。この酵母に含まれるビタミン類、ミネラル、タンパク質は健康や肌に大変良いものです。
このヴァイツェンが他のビールと違うところは炭酸が強く原料と醸造方法が違うところです。原料は小麦麦芽を50%近く使用し、このタンパク質が多い小麦麦芽を使うことによって、深いこくが生まれます。又、醸造法は他のビールがインフュージョン法を用いるのに対し、デコクション法を用いて他のビールとは違 った味わいを醸し出しています。小麦麦芽を使用するビールはこのヴァイツェンの他に、ベルギーのベルシャン・ホワイト、ランビックがあります。

ヴァイツェンは15世紀後半から、バイエルン地方の上流階級に愛されていたビールで、17世紀になるまで、庶民によるヴァイツェンの醸造は禁止されていて、口にすることもできませんでした。今では、ドイツのどこのパブでも口にすることができるドイツの代表的なビールになり、ドイツでのビール消費量の20 %占めています。

このヴァイツェンに合う料理は、やはり、ソーセージやハム等のアペタイザー(前菜)で、コースの食前食後に飲むのがよいでしょう。

ペールエール -PALE ALE-
イギリスの代表的なビールで、ビターエールもしくはビターと呼ばれています。ペールとは英語で淡いという意味でエールビール特有のフローラルで複雑な風味を持ち、なおかつ、ホップの苦み、香りが充分にきいているさわやかで上品な味わいのビールです。

海の幸が豊富なイギリスビールだけあって魚料理との相性は大変良く、イギリスでは、フィッシュ&チップスと呼ばれる白身魚の衣揚げとポテトフライを組み合わせたファーストフードに添えて飲まれています。

ペールエールは18世紀頃ロンドンの北西約200qにあるトレント川沿いの都市、バートンで生まれ、19世紀にはロンドンでも人気を集め、ついにはイギリスを代表とするビールになったといわれています。

門司港地ビール工房のペールエールは6種類もの麦芽を惜しげもなく使用しているため、深いこくが身上です。又、ピルスナー・ヴァイツェンには使用されていない3種のホップから気品ある香りと洗練された苦みを楽しむことができます。

ピルスナー -PILSNER-
ピルスナーは、チェコのボヘミア地方、ピルゼンで生まれました。
ドイツのミュンヘン生まれのラガータイプビール、ミュンヘナーをチェコのピルゼンで作ったところ、違った色と味のビールができたことから始まりました。

現在ピルスナーは、チェコのボヘミアンピルスナーと、ドイツのジャーマンピルスナーの2つのスタイルがありますが、その中でも、ボヘミアンスタイルに近いビールを造りました。ジャーマンピルスナーが淡色のゴールドでホップの苦みが強く、アルコール度数が低いのに対し、このボヘミアンピルスナーはやや濃い ゴールドでホップの程良い苦みと上品な香りを持ち、麦芽の甘さと香ばしさが特徴です。

このラガータイプのビールは、どのような料理にも合うのですが、特に肉料理などの味のしっかりした料理との相性は大変良いでしょう。

醸造する季節によって同じ種類のビールでも微妙に味わいが違うこともあるのも地ビールの楽しさのひとつです。
ご来店いただいて味わう地ビールとの一期一会をお楽しみ下さい。

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